2015年、長年勤めてきた病院を離れ、地域で働く看護師として新たな一歩を踏み出す。未熟な私に、多くの貴重な学びを与えてくださったたくさんの方々に、何かしらの形で貢献していきたいと、強く静かな思いを抱いて。
新しい生活が始まってからも、つながってくださっている同僚・先輩・後輩・上司。緩和ケアに対する熱い思いを持ち続け、いつも支えてくださっている佐々木さんもその一人。久しぶりに会い、語り合う中で「利用者さんやご家族の尊厳を守り、希望を支える看護がしたい」と、この開業を決心した。
2018年、具体的な計画を立てはじめる。
まず、ひろしま創業サポートセンターの浅井さんに様々なアドバイスをいただいた。主には事業計画の立て方、顧客ニーズの把握など。
最も私たちのこころを強くしたのは、特定非営利活動法人ANT-Hiroshima理事長の渡部朋子さんとの出会い。佐々木さんのお子さんの繋がり、宮島参拝での再会をきっかけに、私たちの夢・目標を相談させていただくこととなった。
その後、多くの方々との出会いを繋いでいただき、私たちの熱い思いは一層強くなった。
2019年、佐々木さんは訪問看護研修を受講し、ケアマネージャーの資格取得のため勉強を始めた。私は、小児訪問看護・精神科訪問看護・リンパ浮腫やアロマの勉強、請求業務を学びつつ、より実践を学べる場所への異動を希望した。5月には訪問看護の現場へ出て、自分の目指すことに何が必要かをしっかり考えたいと思っている。
なによりも、私たちを育ててくださった多くの患者さん・利用者さん・ご家族・医療関係者の皆さん、そして私の家族や友人…多くの方々に恥じないような看護が実践できるよう、また、皆さんに愛されるような温かい会社・訪問看護ステーションを作りたい。
私たちのキーワードは、『尊厳』『希望』『緩和ケア』
かかわってくださるすべての人々が、その人らしく過ごせる生活を、療養を、強く優しく温かい気持ちで支えます。
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